こんにちは。
現役保育士の観点からみんなが笑顔で子育てできるようサポートしたい!
きぬの木堂のきぬこです^^
『みどりの(野菜)キライ!』
『これいらない〜』
せっかく用意したご飯食べてくれないと悲しいですよね。
おかあさんおとうさん、野菜を細かく刻んだり、色々な調理方法で試行錯誤されていることと思います。
実はいくつかのポイントを押さえることで、いつもの苦手なものを食べてくれるようになることがあります。
この記事では、現役保育士の目線から、野菜が苦手な子が興味を持って食べられるようになる方法を解説していきます。
[box02 title=”この記事の要約”]
子どもが苦手な食べ物を食べられるようになるコツは、こちら!
- 食べたくなる雰囲気を作る
- 『イヤ!』な気持ちを受け止める
- 「おかわり」をして自信をつける!
- 食べず嫌いならSTEPを踏んで克服!
- お手軽家庭菜園のススメ
- 絵本から興味を持とう♪
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野菜嫌いは味覚の成長?!
1才半~2才くらいになると味覚が発達して味の違いがわかるようになってきます。
こうして好き嫌いが出てくるのです。
子どもが苦手な野菜の特徴を考えると、苦味、においやえぐみ、食感が独特なものが多いです。
毒「苦味」や腐敗したもの「酸味」を避けるのは、子どもは自らの命を守るために備わった本能。
大人になるにつれて野菜嫌いが少なくなるのは、
酸味や苦味があるものが危険なものではないと脳が理解するためです。
苦手な食べ物を食べられるようになるコツ6選!
苦手な食べ物があることは味覚の成長であるとはいえ
お子さんには野菜から必要な栄養をバランスよく摂って成長してほしいですよね。
そのためにはどうしていったらいいのか
毎日たくさんの子ども達を見ている現役保育士の私が解説します。
①食べたくなる雰囲気を作る
・家族が美味しそうに食べてるのを見せましょう。
よくお父さんやお母さんが食べているとお子さんも気になって手を伸ばしたりしませんか?
身近な大人が食べていると興味を持ち安心して食べられるようになることもありますね。
・最後にデザートを用意する♪
食わず嫌いの場合は、食べた後のご褒美を用意するのも効果的です。
食事を食べ終わったら(もしくはその子に合わせて、一口頑張ったらなど)
デザート(ヨーグルトや果物)があることを伝えてみましょう。
先の見通しがつくと〝食べてみよう!〟と気持ちが向くかもしれません。
②『イヤ!』な気持ちを受け止める
苦手なものがある子に対して「食べなさい!」ではなく
『そっか、いやなんだね』と、まずは受け止めてあげましょう。
お母さん、お父さんが「ぼく(わたし)の気持ちをわかってくれたんだ」という
安心感が心地よく食事をすることにつながります。
③「おかわり」をして自信をつける!
苦手なものは初めから少なく盛り付けて、食べられたらおかわりをあげましょう。
苦手なものがたくさんだと大人でも気が滅入ってしまいますよね。
少量なら食べ始めのハードルは低く、
『おかわりした!』ことが子どもの自信につながります。
④食べず嫌いならSTEPを踏んで克服!
- STEP 1 ちゅっだけしてみよう!
- STEP 2 ペロッだけしてみよう!
- STEP 3 赤ちゃんサイズで食べてみよう!(スプーン先くらいのサイズ)
上記のように少しずつ段階を踏んでみましょう。
決して無理強いはせず、ちゅだけでも「ちゅっできたね!」とよく褒めてあげてくださいね。
お子さんの自身と、もう少し頑張ってみようかなとステップアップにつながります。
「どんな味だった?」と聞いてみるのもいいですね。
食べてみたら意外と美味しかった、ということも多いと思います。
⑤お手軽家庭菜園のススメ
保育園でも畑やプランターに植えた野菜の苗に水やりをしていると
『やりたい!』と子ども達が集まってきます。
2歳児から水やり当番を作って交代であげたりもしています。
1歳を迎えたばかりの子にも子ども用のジョウロを用意すると、
こぼしながらも野菜に水を上げようとしています。
小さな赤ちゃん野菜が実るとみんな喜んで成長を見守っています。
自分で育てたものが食卓に並ぶのは嬉しいものです。
苦手な野菜も「◯◯ちゃんが育てたやつ!」と喜んで食べてくれるかもしれません。
保育園でも赤と黄色のミニトマトを育てて収穫すると普段はトマト嫌いな子たちが
「ぼくキイロトマト!」「〇ちゃんアカ食べる!」と積極的に食べていました。
お手軽な栽培キットもあるので家庭菜園初心者にもおすすめです!
お手軽で見た目もかわいいプチトマトやラディシュ、レタスなどの葉物の栽培キット♪
日当たりの良い室内で栽培できるので虫が苦手なお母さんにも安心です。
甘くて触感の楽しいスナックエンドウ♪
こちらも日当たりの良い室内で栽培できるようなので虫の心配がありませんね。
こちらはポットタイプなのでベランダや玄関先などの小スペースでも栽培可能です。
⑥絵本から興味を持とう♪
子どもは絵本が大好き!
そんな絵本から野菜に親しみを持ち、苦手な野菜を克服するきっかけになるかもしれません。
現役保育士のきぬこがおすすめする、『野菜』をテーマに絵本を紹介します。
〜年齢別おすすめお野菜絵本〜
0歳から 【やさいさん】
めくるたび野菜が飛び出す、楽しい仕掛けが小さい子にも喜ばれる絵本。
『すっぽーん』の響きが耳に残り親子で楽しめます。
1歳から 【にんじん】
『にんじん好きな子だ〜れ?』ついついにんじんを食べさせる時に口にしてしまう魔法の言葉。
子ども達も『〇〇ちゃん!』と笑顔で口を開いてくれます。
2歳から 【おやおやおやさい】
「かぼちゃのぼっちゃん かわにぼちゃん」など、韻を踏んだ言葉遊びがとても楽しい絵本。
小さな子どもたちが舌足らずにいう駄洒落がまたかわいいのです。
幼児向け 【グリーンマントのピーマンマン】
苦手な野菜ランキングでも上位に上がるピーマン。
でもこの絵本ではピーマンが大活躍!
頼もしいピーマンマンをみて野菜のピーマンにも興味がわくかも!?
最後に…私の妹も昔は超偏食。でも大丈夫!
私の妹は超が付く偏食でしたが、健康にすくすく大きくなりました。
また好き嫌いは4才がピークで、その後は減っていくといわれています。
子どもが野菜を食べないからといってあまり深刻になる必要はありません。
それでも、乳幼児期は味覚を育てる大切な時期。
「食べないから」と諦めずに色々な『美味しい』を知れる様に経験させてあげてくださいね。
次回はお家でできる『食育』を紹介します♪
今回は以上です!ありがとうございました。
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