こんにちは。
草木染めの魅力に魅了されちゃいました、きぬの木堂です。
最近話題の草木染め、初心者だけどやってみたい!
家にある材料で、気軽に草木染めできないかなぁ
柔らかく絶妙な色合いが綺麗な“草木染め”。
素材や染め方によって一期一会の色が出ることも魅力のひとつです。
お家にあるものや気軽に入手できる素材で、簡単に自分だけの色を作ってみませんか?
簡単ですが奥深い草木染め、子どもの自由研究や大人の趣味にもおすすめです💡
染め物が全く初心者の私が、アボカド染めをやってみました🍃
この記事では自宅で手軽にできるアボカド染めの
やり方やポイント、初めてやってみての成果を書いていきます!
自宅のキッチンで気軽にアボカドの草木染めをする方法
アボカドの草木染めの染まり具合比較
草木染め初心者からみたポイント
上記を分かり易く解説します!
草木染めとは
草木染めとは、日本の伝統的な染め方です。
天然染料(植物や昆虫)から色素を抽出して布や糸などの素材を染めること
または染めたものを草木染めといいます。
昔は天然染料で染めることか当たり前でした。
合成染料(化学染料)が普及しメジャーになった今、天然染料を用いた染色と区別するために生じた呼称です。
草木染めの魅力
草木染めの魅力はたくさんありますが、私は下記の点に特に魅力を感じました。
- 子供でも安心して使える
- 合成染料には無い、やわらかなニュアンスの色
- 植物からは想像もつかない色がでること
- 素材や染め方や個体差(育った時期や環境)によってさまざまな色に染まる
- 同じ色に染めることは難しいが、その分一期一会の色との出会いがある
- 自分で色を染める楽しさ
- 経年によって色あせていく様も美しく、何度でも染め直せる楽しみがある
お家で揃う、草木染めの素材【7選】
草木染めに使える素材は数多くありますが
家のキッチンにあるモノやスーパーなどで気軽に購入できるものをまとめてみました。
- アボカド
- たまねぎ
- コーヒー
- 紅茶
- よもぎ
- ミント
- 赤ジソ
どの素材も組み合わせる触媒(ミョウバン・銅・鉄)によって色が変わります。
草木染めの実際の色合いを一覧で知りたい方は、この本がおススメ。
草木染めの本は沢山ありますすが、この本が特に分かり易かったです。
春夏秋冬に収穫できる素材に分けて
それぞれの素材と触媒の組み合わせでどんな色になるか分かり易くかいてくれています。
私はこの本を参考に草木染めのやり方を勉強しました。
初挑戦の草木染め素材はアボカド!
今回はスーパーで一年中手軽に手に入れることができるため
“アボカド”を使って染めました!
アボカドは種に含まれるタンニンという成分が色留め(素材への色素の定着)の役割をしてくれます。
なので色留めなしで簡単にできる為、初心者におススメです。
アボカドは個体差によって特に出る色の違いが大きく
ベージュ〜ピンク〜ワイン色になったりもするそうです。
何色になるかわからない『わくわく感』も草木染めの面白いところですね。
草木染めの為に用意したモノ
それではここから、草木染めに挑戦した過程と気づいた点を綴っていきます。
まずは草木染めをする前に準備したモノを紹介します。
お好きな染めたいモノ
素材は綿や麻、絹やウールがおすすめです。
(今回は全て綿素材の刺し子糸、布マスク、ポーチ)
染める為に用意したモノ
草木染めを開始する前に、下記を準備しておきましょう。
- アボカドの皮と種1つ分(熟した実の種と皮を一日冷凍保管し使用)
- ステンレス鍋
- ザル(色移りの可能性があるためプラスチックじゃないもの)
- ステンレスボール
- 割り箸
- 豆乳(綿や麻を染める場合)
アボカドの草木染めのやり方
1.下準備
アボカドの皮と種から身を取り除きます。
皮は出来るだけ実を取り除けるように、スプーンを使うと効率的です。
🌷ピンクに染めるPOINT
- スプーンやタワシで、できるだけ果肉が残らないようにしっかりと実を落としていきます!
種は面が多く出るようにスライスします。
ナッツを切っているような感じで意外と簡単に切れますが
固いので手を切らないように気をつけてください。
2.アボカドの皮と種を煮る
アボカドの皮と種、水を鍋に入れて15分間煮ていきます。
🌷ピンクに染めるPOINT
- 高温で煮ると茶色くなりやすいとのことなので弱火で煮ていきます。
3.煮出したアボカドの汁を一晩おく
時間が経つ程に抽出したアボカドの汁の酸化が進み、染めた際の色が濃くなります。
綺麗に染める為には、慌てずに一晩おいておくのがおススメです。
🌷ピンクに染めるPOINT
- すぐ染めたければよく混ぜて空気に触れさせ、酸化をすすめる。
- 液がベージュから赤っぽくなるとピンクに染まりやすいです!
アボカドの種類や採れた時期、状態によっては
どうしてもベージュっぽくなってしまうこともありますので、注意が必要です。
4.染めたいものの下処理(豆乳)
綿や麻などの植物性繊維は動物性繊維に比べて染まりにくいため
タンパク質を付着させるために豆乳による下処理(漬け込み)行います。
なので絹やウールは豆乳での下処理は不用です。
皮と種を煮るのと同時進行でやりましょう。
染めたいものを常温の豆乳と水を1:1の割合で合わせたものに漬け込みます。
分量は素材が浸ればOK。
30分たったらゆすいで乾かします。
5.染める
豆乳で下処理した素材を
沸騰しないくらいまで熱したアボカド汁に20分程浸たします。
6.水で染めた素材を濯いで干す
アボカドはタンニンが色留め(染めた色素を素材に定着させること)の役割を果たしてくれるので、これで完成です🙌
色留めが必要な素材は、媒染液(ミョウバン・銅・鉄でつくった液体)に浸す必要があります。
媒染は本来は色留めの役割ですが
素材の色素と結びついて異なる色合いに変化する可能性もあります。
もっと濃くしたければ、もう一度染めて色を濃くします。
7.アボカドの草木染め出来上がり!
やわらかくかわいらしいピンクに染まりました。
初めてでしたが大満足の仕上がりです!
こちらは染める前後の色比較↓
一度でしっかり染まりました!
まとめ
今回初めて自分でやってみると、自分だけのオリジナルの色が生まれてとても楽しかったです!
自分の手を使って何か作ることはストレス発散・癒し効果があるそう。
繊細なニュアンスの色に触れることはカラーセラピーにもなりそうですね。
興味のある方は是非参考にして、お家のキッチンで気軽にやってみてくださいね。
また素敵な色が生まれた時にはInstagramなどで教えてください!
『#きぬの木堂』をつけて発信していたたけると気づけますので、ぜひお願いします🌸
次回の草木染め記事には、以下のことをご紹介したいと思います!
- アボカド染めを重ね染めした結果
- 綿100%とポリエステル 100%の染まり具合の比較
- 玉ねぎ染めについて
お楽しみに🌷