こんにちは!きぬの木堂です。
・手作り結婚指輪をパートナーに勧められたけど、不器用だから不安。。
・ハンドメイドリングって、品質やアフターケアはどうなの?
・制作費用は実際どのくらいかかる?余分に取られたりしない?
こんな不安、抱えてませんか?
実際、結婚指輪ってそう何度も買うものではないですし、それが手作りってなるとなかなか周りに意見を聞ける機会が少ないですよね。
ですが!そんな不安は心配無用
それどころか、実はハンドメイドリングでしか得られないモノが2つもあるんですよ。
この記事では、実際に手作り結婚指輪を制作した経験から具体的なメリット、デメリットをご紹介。
ハンドメイドリングでしか得られないモノについても解説します。
この記事を読めば、手作り結婚指輪に対する不安がきっと解消できますよ!
・ハンドメイドリングは不器用でもしっかりフォローしてもらえる
・手作りだからこそ得られる、オリジナルという響き
・ブランドや宝石に拘る人には向いてません
・費用は20-30万程度。最初にイメージを持って見積もりして貰うことが肝心!
・アフターケアも安心の生涯保障
・手作り結婚指輪だからこそ得られるモノで、結婚式をコストダウンできるかも?!
前回記事:結婚指輪制作で後悔しないお店選びのコツ
いざ、指輪作り初挑戦!
さぁ、結婚指輪を作るゾ!
そう意気込んで向かったのはCRAFY表参道店。(公式HP)
表参道のお洒落な雰囲気に足をガクブルさせながら店内に足を踏み入れると、
優しそうなお姉さんが迎えてくれました。
一瞬で和らぐ緊張。(妻が隣にいるので、そんな素振りは一切みせません)
店内は白と木のテーブルで統一され、窓からは鉢に植えられた緑が見える落ち着いた空間です。
まずはカウンセリングで指輪のデザインを決める
お店に着いて、まず最初に行うのは指輪のデザイン決めるカウンセリング。カウンセリングは大体1時間くらいかかります。
具体的には、
- 指輪のサイズ
- 指輪のデザイン
- 材質
- 取り付ける宝石
- 表面の装飾
- 裏面に施すオプションデザイン
の手順で決めていきます。
1.指輪のサイズ
指輪のサイズに関してはその場で測って貰えるので、事前に調べる必要はありません。
指がむくみやすい等のサイズに関わる部分は伝えた方がいいですね。季節によってもむくみは変わるので、特にむくみやすい方はその点伝えた上でサイズを決めた方がいいです。
夏と冬では全然サイズが変わるらしく、特に夏は冷房のあたり過ぎや冷たい飲食物のとり過ぎといった生活から、水分を出すことが滞るので、むくみやすい季節です。冬に指輪を作りに行く方は、小さく作ってしまわないよう特に注意が必要です。
2.指輪のデザイン
デザインに関しては、シンプルやメビウス、ウェーブなど色々な種類から選べます。他にもコンビネーションやエタニティー、ハワイアンなど実に多彩。
形状について詳しくはコチラから。
私達はずっと付けるものだからと、合わせやすいシンプルを採用。表面を加工して小洒落た感じにすることにしました。
きっと気にいる形がありますよ。
3.材質
13種類の中から選ぶのですが、迷いました..!
最初はブラウンゴールドに憧れてたんです。個性的だし、大人っぽくて。
Metal Masters Co. 結婚指輪 8mm チョコレートブラウン ローズゴールドトーン 炭化タングステン
だけど、実際つけてみると他の色が似合っちゃったり。
妻からの『色白だからプラチナの方が似合うよ』という言葉に揺らいじゃいました。
悩んだ末に一生モノだから、何にでも合わせやすい&似合うって言われちゃったから(照)という理由で、プラチナを選択。
男性の皆さん、奥さんの意見は大事です。
やっぱ普段からオシャレに気を使ってる人には敵いません。説得力が違う。(あと奥さんの意見は聞くのが夫婦円満のコツだって尊敬する先輩に教わりました笑)
ちなみにプラチナは17600円/g、ブラウンゴールドも17600円/gと値段の差は無かったです。(貴金属は相場によって価格変動します)
材料費だけでいうと、私の指輪は5g程度なので88000円。妻のは4g程度で70400円ですね。
貴金属の品質はとても良く、純度の高いプラチナ950もお値段変わりなく扱ってます。
ただ、プラチナ900の方が硬くて傷がつきにくいそうで、私たちはプラチナ900にしました。
ちなみに、プラチナ950は純度95%、900は純度90%のプラチナという意味です。
プラチナの詳細はこちらから。
4.取り付ける宝石
取り付ける宝石は、ペアダイヤモンドと、ルビー、タンザナイトにしました。
指輪表面に宝石をあしらうとキズがつきそうという理由で、私達は裏面に宝石を付けました。表面に付けることももちろん可能ですよ!
宝石の種類は誕生石12種類とペアダイヤモンドやピンクダイヤモンド等が準備されているので、そこから選びます。留め方も複数種類から選ぶことが可能。
お店に行く前に、こんな感じでデザイン案を作っていったので非常にスムーズに決めることができました。
こんなにしっかり書かなくても、手書きやテキストで十分です。
ただ具体的なイメージを事前に準備しておくと時間短縮となり制作に集中できるのでオススメ。
ちなみにペアダイヤモンドとは、一つの原石から作ったペアのダイヤモンドだそう。
ステキやん🤔
そう思って即採用。
ちなみに各宝石は既製品より安価です。高くても一つ3000円程度、ペアダイヤモンドはセットで11000円くらいです。
婚約指輪などに用いるセンターダイヤモンドとかになると10〜20万しますが、結婚指輪はそこまで大きいモノを複数つけたりしないので安価に抑えることができます。
5.表面の装飾
表面の装飾は鏡面やヘアライン、アンティークなどがあります。
私はアンティーク仕上げ、妻は鏡面仕上げにしました。
アンティークって響きに弱い…!
ですが、このアンティーク加工が結果的に大正解!
日常的に使っているとどうしても傷がつきますが、アンティーク加工なので全く気になりません。
ズボラな人にはおすすめの表面加工です。
妻は鏡面仕上げにしたので定期的に磨いたりしてましたが、私はその必要がありません。やったぜ。
他にも6種類の加工方法から選択できるので、実物をみて選んでみてください。
6.裏面に施すオプションデザイン
指輪の裏側に刻印を施すことができます。
やり方は下記の方法があります。
- 手打ち刻印
- 手彫り
- 指紋やベクターデータ(DXF・DWG)を取り込んでのレーザー刻印
私たちはベクターデータを用意して、緯度経度と羽、指紋刻印してもらいました。
この辺りがオリジナルが作れる『手作り結婚指輪』の醍醐味ですね!
指紋はクッキリと丁度いい塩梅で写るまで、何回も黒インクをつけて押し続けます。
ベクターデータはイラストレーターなどのソフトウェアがあれば出力は簡単です。パソコンがあれば無料体験期間で製作できるので是非チャレンジしてみてはどうでしょう。
他にも色々なやり方がありますし、どのように準備すればいいかお店に相談すれば親切に教えてくれます。
データの用意含めてお店に頼むこともできますよ。
世界地図とかを裏側に掘っている方も多いそうです。
カウンセリングが終わったら、後はひたすら掘っていく
カウンセリングでデザインが決まったら、後はひたすら彫刻刀で指輪型の蝋を掘っていきます。
金属製の固定機にサイズに合わせた原型ワックスを嵌めて、後は彫刻刀で無心にホリホリ。
ポイントは力を入れすぎ無いこと。
結構簡単に削れますので、力の加減を覚えるまでは弱めの力で丁寧に掘り進めてください。
私たちは凸凹デザインの『つち目』にしたので、指輪表面に凸凹を掘り進めました。(参考:つち目とは?)
デザインによっては彫刻する範囲を少なく済ませることもできます。
不器用な方は例えばストレートなどを選択すると掘る範囲を減らせるので、やりやすいかと思います。
逆にハワイアンなど複雑な絵柄を掘り進める作業は不器用な方には大変かも。
難しいところはスタッフさんが手伝ってくれるので、無理のない範囲で掘り進めれば大丈夫です!
心配でしたら事前にスタッフさんに伝えて、手伝ってほしい部分を相談しておくといいですね。
カウンセリング+掘る時間で大体3~4時間くらい。
掘るのはデザインにも依りますが、2時間みて置けば十分です。
こんな感じに掘ることができました。
楽しいムービーTime!!
(※顔が映る部分はカットしています)
掘り終えたら、ここからは楽しいムービータイム!
掘り進めた原型ワックスを持ちながらデッキにでて空に掲げたりしてムービーを撮ったりします。
準備シーンから掘り進めて作業終了まで、
約3分のダイジェストムービーにまとめてくれますよ。
このムービーが、すごくセンス良い!
何度見ても指輪製作中の楽しかった体験が蘇ります。
余談ですが、物質にお金を使うより、旅行のような『体験』にお金を使う方が有意義な気がしています。
後から思い出してあの時の幸せな気分を思い出せたり、あの時こうだったね~など話の種にすることができますからね。2度おいしいってやつです!
(旅行好きな方に『アートなトラベル』記事も公開してます→リンク)
ムービーは指輪製作日から約1ヶ月ほどで届きます。URLからダウンロードする形式でした。
既製品では得られない、思いがけない副産物
この手作り指輪製作で、既製品では決して得ることが出来ないものが2つありました。
その1つが手作り結婚指輪の制作過程ムービー
実は結婚式でこのムービーを加工し、結婚式のオープニングムービーを自作することができました。
結婚式のオープニングムービー、外部発注すると3−5万円もするんですよ。
式場提携の凝っている業者だと下手したら10万円!
ですが、ベース動画があれば一晩で自作編集可能です。今は色々な動画編集アプリも出ていますし。(私はAdobeのPremiereってソフトを使い編集しました)
一晩の動画加工時間を取るだけで、5万円を浮かせることができるって考えたら大きくないですか?
その分を新婚旅行のホテルグレードアップに費やすこともできちゃいます。
ネイティブデータをもらえるので、動画編集にも適してますよ!
もう1つはやはり、手作りしたという『体験』
今でもボーっと指輪を見るたびに思い出します。
結婚式でも手作りであることを紹介できました。
子供ができたらベビーリング作りなんかも子供を連れてやってみたいですね。
大きくなってから、この指輪は君が生まれた時に作ったんだよ〜なんて思い出したり。
鎌倉の『鎌倉彫金工房』さんは、コロナ禍の移動制限が問題で当時は行けなかったんですけど、デザインというか雰囲気がシックでとても好みだったので、ベビーリングはそこがいいなぁと思ってます。
【結論】かかった費用とメリット・デメリット
【制作費用】
この手作り結婚指輪にかかった費用は、27万円程度(税込)
内容としては
- 男性用:プラチナ5g+アンティーク加工+つち目+宝石(ペアダイヤ・タンザナイト)+レーザー加工
- 女性用:プラチナ3g+鏡面加工+つち目+宝石(ペアダイヤ・ルビー)+レーザー加工
結婚指輪の相場は25〜28万くらいなので(参考:ゼクシィ結婚指輪相場)、
相場と同程度でオリジナリティー溢れるリングとムービー、自分たちで作るという体験を得ることができるならお得ではないでしょうか。
ムービーを結婚式オープニングムービーに活用することで、結婚費用から5万円近くコストカットできる可能性もあります。
実際に私たちが手作り結婚指輪を体験して得られたメリットとデメリットは下記の通りです。
【メリット】
・自分たちのオリジナルデザインを考えられる
・裏に自分たちだけの秘密のメッセージを掘ることができる
・製作過程のムービーは、結婚式のオープニングムービーに編集可能(5万円浮かせられる)
・生涯補償なので、アフターケアもバッチリ
・製作するという『体験』自体が得難いモノとして思い出に残る
【デメリット】
・仕上がった後に表面加工の手直しができない
(妻は少し分厚かったかも、と出来上がり当時は言ってました。今は全然気にしてる様子はありません)
・複雑なデザインは難しい
・ブランドに拘りや憧れがある人は向かない
如何でしたか?
この記事をみて「よし!作ってみよう!」と思ってくれる方がいたら嬉しいです。
今回は以上です!ありがとうございました。
[box05 title=”今日のきぬの木メモ”]
・手作り結婚指輪は、既製品では得られないモノを2つも得ることができる!
・ハンドメイドリングのお店選びはこちらから→【手作り結婚指輪】店舗選びで後悔しない為の選び方ポイントをご紹介
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