こんにちは。きぬの木堂です。
今回は彫漆(コキ彫)の実体験をご紹介します。
彫漆(ちょうしつ)ってご存知ですか?
彫漆は色のついた漆を何層も塗り重ねて漆の『層』を作り、その層を彫ることで文様が出てくる技法です💡 彫る深さによって表れる色が異なる、とてもおもしろい技法でした。
彫漆(ちょうしつ)は香川の3技法の一つなんですって。(参考:香川の3技法)
彫漆体験ができる場所
私たちが実際に彫漆体験をしてきたのは、香川県の男木島にある工房でした。2019の瀬戸内国際芸術祭で漆の家プロジェクトとして開催したものです。場所はここです。
彫刻の練習をする
まずは掘る練習をしてくれますので、初心者でも安心です。職人の方々もとても親切で安心できました💡 色漆を重ね塗りした板を彫刻刀で削っていきます。
削る深さによって出てくる色が異なるので、どんな色を出したいかによって力加減を変える必要があります。
ここが中々難しく、面白い部分でもありました。彫刻刀はこんな形。

コースターに下書きする
色漆を重ね塗りした板は予め用意して貰っているので、下書きを描くところからスタートです。いくつかのサンプルを見せてもらい、イメージを膨らませます。
波打った柄や幾何学模様など、その人の好みや性格が反映されますね😃
下書き用の紙の下にカーボン紙を引いて、コースターに下書きを写していきます。
ちなみに絵が描けない人もこんなサンプルが種類豊富に用意されているので、これをトレースすれば綺麗な下書きがかけますよ。

彫刻する
下書きを描いたら、それをなぞるように彫刻刀で削っていきます。掘る太さによって彫刻刀を変えながら、力加減を調整して掘り進めていきました。
熟練の方々がやる細さは中々だせません!すごい!
自分がやると、どうしても太くなってしまいます。職人さんの技術を目の当たりにしました。こんなに差が。。

手前が自分で、奥が職人さんの作ったコースターです。線の細さと滑らかさが全然違います。掘っていると線が途中で途切れてしまったり、波打ってしまったりと一定の太さで掘り進めるのは一朝一夕では出来ませんね😣
ちなみに妻のはこんな感じです。

…キレイですね。このタイプは絵柄が直線だから金定規を使って掘れるんですよ!自分のは曲線だから難しくって。。職人さんのフォローも手厚かったですし!っと言い訳を言ってみます😞
器用さが垣間見れた体験でした笑。またぜひ、挑戦したい!😃
プロがやるとこんなのができます
最後に、プロがやるとこんな作品ができますよ!っていうご紹介です。いや〜すごい。




今回は以上です!ありがとうございました。
次は鎌倉での陶芸体験をご紹介しようかなって思ってます。それでは。
鎌倉記事
彫漆は香川の3技法の一つ。
コツは一定の速さと力の入れ具合。 一朝一夕には出来ないけど、すごく面白い。